今日1日は防災の日。いつ発生するか分からない地震などの大規模災害から家族の身を守り、落ち着いて対応するには日頃からの準備が必要だ。家庭で取り組んでおきたい対策をまとめた。(竹岡伸晃)
自助の精神が基本
「自分の命は自分で、家族の命は家族で守る。こうした自助の精神が災害対策の基本」。公益財団法人「市民防災研究所」(東京都江東区)の坂口隆夫事務局長はこう話す。坂口さんが「まずやっておくべき対策」と強調するのが、住宅の耐震化と家具や家電製品の固定だ。
現在の耐震基準が導入されたのは昭和56年6月1日。それ以前に建てられた住宅など耐震性に不安がある建物は耐震診断を受け、必要に応じて耐震補強を行う。「各自治体が費用の補助制度を設けているので活用を」と坂口さん。