ラジオの献血呼び掛けに行列も…反動減を懸念、継続的協力どう確保 (1/4ページ)

2014.6.8 12:13

献血推進キャラクター「けんけつちゃん」。けんけつちゃんの耳は血液でできており、献血の量が足りないと耳が小さくなるという(厚生労働省のホームページから)

献血推進キャラクター「けんけつちゃん」。けんけつちゃんの耳は血液でできており、献血の量が足りないと耳が小さくなるという(厚生労働省のホームページから)【拡大】

 福島で5月、ラジオ放送での献血呼び掛けに大勢の人が集まり、通常の約2倍の血液が集まったことが話題となった。良い話だが、一方で反動を心配する声も上がる。輸血を必要とする患者に血液を安定的に届けるには年間を通じて多くの人から継続的に献血をしてもらうことが大事なためだ。若い世代の献血が減る中、一時的でなく、継続的に献血してもらうにはどうすればいいのか。(平沢裕子)

 次は3、4カ月後

 「手術で大量出血の患者が出たため、200ミリリットル、120人分の血液が必要です」

 先月14日、ラジオ福島は生放送の番組の中で、十数回にわたって献血への協力を呼び掛けた。その結果、県内5カ所の献血施設に長い行列ができ、血液は平日の約2倍の516本分が集まった。依頼した福島県赤十字血液センター推進課は「除染作業のため、福島県外から訪れていた若者らがラジオを聞いて駆け付けてくれたようだ。想定した以上に多くの方が協力してくれた」。

 ラジオ福島ではこれまでにも同センターなどからの依頼で、生放送中に献血を呼び掛けており、今回が特別ではない。「200ミリリットル、120人分の血液」と聞くと驚くが、大動脈瘤(りゅう)破裂やがんの手術などでは1人に対して普通に使う量という。

「協力はありがたいが、反動で献血者不足になるのが心配」

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