がん治療中も登山楽しむ「歩くことは生きること」 登山家・田部井淳子さん(74) (1/4ページ)

2014.4.26 18:10

田部井淳子さん

田部井淳子さん【拡大】

 登山家、田部井淳子さんは2年前、がん性腹膜炎と診断された。手術と抗がん剤治療でがんはほぼ消失し、「寛解」となったが、抗がん剤の副作用とみられる手足のしびれは今も続いている。それでも毎週のように登山を楽しみ、海外の山にも挑戦している。山に行くと元気になる。「歩くことが生きること」と思っている。(文 平沢裕子)

 おなかがチクチクし、針でつつかれているような痛みを感じたのが平成24年の2月半ば。近所の胃腸病院に行ったら、「亜腸閉塞(へいそく)かもしれない」との診断。でも、なんか違うなと思いました。3月に講演で福島県に行く機会があり、郡山で泌尿器科医をしている兄に相談したところ、内科医をしている兄の娘婿の病院で診てもらうことに。そこで「大きい病院へ行った方がいい」と言われ、別の病院の救急外来で診察したら、即入院となりました。

 この病院の先生は「腹水の中にがん細胞があって、かなり深刻です」。とても若い先生で、ずっとうつむいていて私の目を見ようともしない。どのくらいの症状かを聞くと、「6月くらい…」。そのときは3月だったので、「余命3カ月? いや、それはないな」と思いましたが。

抗がん剤治療は、5回目頃からだるさや脱毛、しびれなどの症状が

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