「10人中8人がまずいと言ったドリンク」として宣伝されていた「あっぷるふゆな」。福島県福島市の菱沼農園(http://菱沼農園.com/af.html)で育てられたサンふじりんごと福島市の伝統野菜の信夫(しのぶ)冬菜をミックスして開発されたジュースです。
恐る恐る味見すると…意外にも「おいしい」(!)。昨春発売したときには「苦味があり、まずい」といった声が続出。そこで今年は絞り方を工夫してみたところ、格段おいしくなったのです。甘さとまろやかさがあり、苦味がなく、信夫冬菜の香りも感じられ、子供たちもゴクゴク飲んでいました。
キズもののりんごを活用し、福島県の6次産業化商品を作れないか、というのが元々の発想です。そこで、福島市で昭和初期に栽培されていた信夫冬菜を復活させ、摂取しやすいジュースにしたのです。信夫冬菜は、小松菜に近い野菜で、カリウムやβカロテンなどの栄養素を豊富に含みます。甘みのある時期に収穫したものを使い、余計な添加物は一切加えていません。
今年予定していた3千本が約4カ月で完売、2千本を追加しました。「予想外の売れ行き。来年は更に生産したい」と菱沼農園代表の菱沼健一さん(61)。福島市の新しい特産品へ、期待は膨らみます。
<プロフィル>
すずき・あきこ NHK福島、同釧路放送局出身。現在は2児の母。主に在宅で制作・ライティングなどの仕事と子育ての両立に奮闘中。
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