山形県といえば、雪国ですが、実は山形県人は何でも冷やすのが大好きです。山形発祥の冷やしラーメンを筆頭に冷やした野菜を細かく刻んで醤油などとあえた「だし」。冷やし玉こんにゃく、冷やしシャンプーも山形発です。
雪国なのに冷やすの? いえいえ、1933年の夏に山形で記録した40・8度の猛暑、この数字は2007年まで74年間破られませんでした。つまり、「山形の夏は暑い!」。冷やし文化が根付いても不思議ではないのです。
そんな中でも夏も冬も愛されている冷やし文化があります。河北町発祥の「冷たい肉そば」です。親鳥のコリコリとした食感とコシの強い田舎そばに鶏だし醤油のつゆ。「ちょっと一杯はそば屋で」という時代には肉をつまみに一杯、最後にそばとつゆで締めたそうです。冷たいので麺が伸びず、最後までおいしいと評判になりました。
4年前には「かほく冷たい肉そば研究会」が発足。冷たい肉そばを食べて育った面々だけに新作の開発、B1グランプリ出場、歌や踊りを作って町おこしーとその熱さは圧倒的。山形冷やし文化の新たなトップランナーに、と期待が高まっています。
<プロフィル>
きくち・きみこ NHK山形放送局を経て、小学校教師に転身。その後フリーアナウンサーとして、司会をメインに活動。
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