自己成長タイム
EMSは、将来の目標を持って勉強に前向きに取り組み、学力向上に加え、自己を肯定し自己成長につながるプログラムとして同ゼミナールが開発し、約2年前から授業に取り入れている。夏期講習や冬期講習が始まるタイミングで約1時間実施。通常授業の冒頭でも「何のために勉強に取り組むのか考えよう」と、声を掛けるなどしている。
どの程度の効果があるのか。同ゼミナールの大阪府下9校に通う小中学生約200人を対象に今夏、調査したところ、EMSを受けて2カ月半で中学生の偏差値(英・国・数)が平均51・9から54・4にアップ。「勉強は自己成長タイムと思える」と答えた子供もEMSを受ける前の43%から74%に増えた。
小学6年生の山村さつきさん(12)は「プログラムを受けてから考え方が前向きになり、勉強にもやる気が出た。将来、気象予報士になるため、勉強を頑張りたい」と話した。