がん治療は、外科治療▽放射線治療▽抗がん剤による化学療法-が3大治療と呼ばれ、部位や進行度、本人の意思によって選択される。医療技術の進化や医療費削減を目指した診療報酬制度の改定で入院日数は減少。一方で治療費は高額化し、A子さんは16日間で約150万円の請求があった。国民健康保険と高額療養費制度を活用し、自己負担は15万円程度に収まったが、「治療が長かったら、家計は厳しかった」と話す。
給付条件に注意
治療環境の変化とともにがん保険も変化してきた。診断給付金・入院給付金・通院給付金の3大給付が基本だが、がん保険に加入している人が特に注意すべきは給付条件だ。
昭和49年に国内初のがん保険を発売したアフラック(東京都新宿区)は平成2~12年12月販売分では、診断給付金と通院給付金を満額受け取れるのは64歳までで、65歳以上は半額、通院給付金は20日以上の継続入院者に限られた。