ついにはAさんの行動力のなさをみかねて、母親が勝手にエントリーシートを書いて提出しはじめてしまう。Aさんの主体性が大きくそがれてしまい、就職活動を続けるモチベーションを失ってしまった。
例2:Bくんの父親は某有名企業の人事経験者。父親は就活に関して誰よりも理解している自負があった。エントリーシートの書き方から始まり、面接の受け答えまで、すべてを父親流で子供を指導。ところが、Bくんは有名大学に通っているにもかかわらず、エントリーシートの段階で8割の企業で落とされてしまった。
基本的には、適切な距離感と誠意を持って子供と向き合う親御さんが多いですが、上記のようなケースが近年は増えてきたように思います。
例1についていえば、就職活動以前からの子供へのかかわり方に問題があったように思います。本来、子供が立ち向かうべき障害に先に親がアプローチしてしまうので、主体性と問題解決力が低下してしまったケースです。就職活動においても、親の過剰な関与は良い結果を生まないことを示しています。