一方、大和ハウス工業も、住宅リフォーム業のダイワハウス・リニューで働く営業の約4割が女性だ。リフォーム営業での採用を増やしているエス・バイ・エルも将来、同部門の女性の比率を5割程度にする計画を検討中。
各社とも結婚、育児経験のある30~40代を中心に、インテリアコーディネーターなどの有資格者らに狙いを定めており、有能な女性を奪い合う状況となっている。
注文は女性、答えるのも女性
新築戸建て住宅やマンション販売部門に比べ、リフォームの女性営業マンが増えているのには理由がある。
各社にとって住宅リフォーム事業は、少子高齢化で先細りが懸念される新築戸建て住宅の販売を補う意味でも重要な柱だ。中でも長く需要が見込めるのは、キッチンなどの水廻り。そこでは、家事に携わる女性や主婦の悩みに応えられる女性営業マンの視点が欠かせないというわけだ。