住宅メーカー各社が女性社員の戦力化を急いでいる。体力・気力が必須なため男性社会が色濃かった営業職を中心に女性の採用が急増し、特に目立っているのがリフォームの営業増強だ。住宅リフォーム需要が高まっており、家庭生活の実体験を営業に反映できる女性に熱い視線が集まっている。
リフォーム部門は女性が席巻
「採用試験でも成績優秀者は女性が多い。良い人材を採ろうと思うと、もはや女性は欠かせない存在」。積水ハウスの広報担当者は、女性を戦力にする重要性をこう説明する。
住宅メーカーの中でいち早く女性営業マンの採用を進めてきた同社では、本体にいる約5千人の営業職のうち、女性は業界最多の250人だ。平成12年の営業職採用で1%だった女性の割合を、ここ数年は20%前後にまで増やした。
子会社で住宅リフォーム業を手がける積水ハウスリフォームでは、本体を上回る約400人の女性営業マンが活躍。同社に属する営業マンの半数に上り、リフォーム業における女性営業マンの存在感は年々高まっている。