コーディネートは秋の色柄 足元は靴下やタイツで レッグウォーマーも注目
日中は蒸し暑さが残る9月。本格的な秋冬物にはまだ早いが、秋らしい色合いの靴下やタイツをコーディネートに取り入れれば、簡単に季節感を演出できる。着こなしのアクセントになる足元のおしゃれを楽しみたい。(中井なつみ)
まずはシンプルに
色や柄、素材、丈など多種多様な靴下が並ぶ靴下売り場。「何を選んだらいいのか分からない」という人は少なくない。伊勢丹新宿本店(東京都新宿区)の婦人雑貨担当、西山志緒里さんは「まずは無地などのシンプルなタイプがお薦めです」と話す。
今季特に好評なのが、ワイン(紫がかった赤)色など秋の流行色や、黒やグレーなどの定番色。普段の着こなしに流行色を取り入れるだけで、旬を演出できる。
西山さんは「薄手の靴下は高級感があり、ストッキング感覚でパンプスに合わせやすい。一方、厚手のものはスニーカーなどのカジュアルなアイテムと相性がいい」と話す。
ここ数年、パンプスに靴下を合わせるスタイルが流行し、同店では3年前から靴下売り場を強化。現在、23ブランドの約220型を展開している。通路側の目立つ場所に陳列するなどし、今年の春夏シーズン(2~7月)の売り上げは3年前の同時期に比べ約35%増えているという。
柄物に手軽に挑戦
「究極の普通」と訳される「ノームコア」ファッションが定番になるなど、ここ数年はシンプルなファッションが多かった。しかし、今季は久しぶりに柄物の人気が高まっている。
服に柄物を取り入れるのには抵抗がある人も、靴下なら挑戦しやすい。靴下専門店を運営するタビオ(大阪市浪速区)では、定番のチェック柄や、今季注目される70年代スタイルを意識した花柄、レオパード柄などの靴下を提案。同社プレス室の小林理沙さんは「面積が小さい靴下なら、柄物の印象が和らぎます」と話す。
幅の広いガウチョパンツやふくらはぎ丈のスカートなどボリュームのあるボトムスに靴下を合わせるときは、「脚が少し見えるようにすると、メリハリが付く」という。靴やボトムスと同系色を使った柄物を選ぶと、統一感が出てコーディネートしやすいという。
女性らしい柄タイツ
今季は女性らしいフェミニンなファッションが新たなトレンドとして注目されている。その流れでレースや花などの柄が編み込まれた柄タイツやストッキングも多く登場している。
ストッキングメーカー、アツギ(神奈川県海老名市)でも、花柄やサイドにレースが編み込まれたデザインのタイツなどをそろえた。無地のスカートやパンツに合わせると、タイツの華やかさが引き立つという。
同社マーケティング部の山先薫さんは「冬にはレッグウォーマーを重ねて足元にボリュームを出すスタイルが流行しそうです」と話す。タイツとレッグウオーマーの色や柄をそろえると、おしゃれにまとまるという。
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