「ロクヨン」が最終候補、日本人作家で初 英推理作家協会賞
英国推理作家協会は28日、優れた推理小説に贈る同協会賞の翻訳部門(インターナショナル・ダガー賞)の最終候補に、横山秀夫さんの人気警察小説「64(ロクヨン)」の英訳など5作品を選んだと発表した。選考結果は10月11日に発表される。
同協会賞は英語以外で書かれ、英国内で英語に翻訳された推理小説やミステリー、スパイ小説などが対象。日本人作家の作品が候補作に選ばれるのは初めて。
横山さんは1957年東京都生まれ。群馬県の上毛新聞の記者を経て、91年からフリーライターとして活躍。「陰の季節」で松本清張賞、「動機」で日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。
「64」は日本では2012年に刊行され、テレビドラマや映画にもなった。翻訳家ジョナサン・ロイドデービスさんが訳し、英クエルカス社がことし3月に出版した。(共同)
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