手数料がかからない送金方法を教えて 子供や両親への仕送りに工夫を

 

 メガバンクに100万円預けても、1年間につく普通預金の利息は8円(税引き後)。一方、ATM(現金自動預払機)で時間外にお金を引き出すと108円とか216円とか、バカ高い手数料がかかります。

 だとしたら、手数料を少しでも下げる工夫をした方がよいでしょう。

 手数料の中でも、バカにできないのが送金手数料。子供が4月に東京の大学に入学するとか、地方の両親に仕送りをしなければならない、という人もいるでしょう。

 そうしたときのために覚えておきたいのが、手数料がかからない送金方法。

 まず注目したいのは、ゆうちょ銀行の窓口業務を行う全国約2万4千カ所にある郵便局を使う方法です。

 ゆうちょ銀行では電信払い込みで5万円以上の現金を送金する場合、手数料が756円かかります。でも、ゆうちょ銀行のキャッシュカードや通帳を使ってゆうちょATMからゆうちょ銀行の口座へ送金すれば、いつでも手数料は無料です。

 しかも、本人カードのほかに、無料で1枚、代理人カードを発行してくれます。ですから、ゆうちょ銀行に子供名義の口座を開設し、親が代理人カードを作って入金すれば、子供が住まいの近くのゆうちょ銀行から手数料無料で引き出せます。

 JAバンクも、提携先を含めた全国約9万3千台のATMで預金の出金は手数料無料。JAバンク以外でも、セブン銀行、ローソンATM、ファミリーマートやスリーエフ、ポプラなどのコンビニエンスストアに設置されている「イーネットATM」で、平日(午前8時45分~午後6時)、土曜日(午前9時~午後2時)の入出金ともに手数料無料になります。さらに、三菱東京UFJ銀行からの出金、ゆうちょ銀行からの入出金が平日は無料です。

 労働金庫でも基本的に、代理人カードを発行してもらえます。ろうきんカードでの引き出しは原則、労働金庫のATMのほか、都銀や地銀、信金、ゆうちょ銀行などのATMでの引き出し手数料がキャッシュバックされる「実質的な手数料無料」。28日からは、イーネットATMでの出し入れが、いつでも手数料無料になります。

 三菱東京UFJ銀行も、平日の日中はJAバンクやイオン銀行のATMでの引き出し手数料が無料ですし、一定の条件を満たせば、回数制限はありますが、コンビニでの引き出し手数料も無料になります。(経済ジャーナリスト)