「目立たない船長に」「そろそろ若手ではないと実感」 宇宙飛行士の星出彰彦さん会見詳報 (1/2ページ)

米ヒューストンからテレビ電話を通じて記者会見する星出彰彦さんの映像=6日午前
米ヒューストンからテレビ電話を通じて記者会見する星出彰彦さんの映像=6日午前【拡大】

 2020年に日本人で2人目となる国際宇宙ステーション(ISS)船長への就任が決まった宇宙飛行士の星出彰彦さん(49)は6日の会見で、「目立たず、縁の下の力持ちの立場になりたい」などと抱負を語った。冒頭の発言と主な一問一答は次の通り。

     

 「今年は日本実験棟きぼう打ち上げから10年。日本の宇宙開発にとって大きなマイルストーンだったが、この節目の年に搭乗が決定し、うれしく光栄だ。日本は技術力でISSに貢献し、いろいろな研究や技術発展に寄与できた。2019年にはラグビーW杯が日本で、私が搭乗予定の20年には東京五輪・パラリンピックが開かれ、選手は記録や勝利に向けて挑戦する。私もほかの飛行士や関係者とスクラムを組んで、ISSだけでなくその先の宇宙探査に向けても、いろいろ挑戦したい」

 --船長は自身でも目標としていたのか

 「日本人では若田光一飛行士が既に船長を務めたが、とてもじゃないが目標が高すぎ、特に自分の中では目標にしていたことはない。ただ、私自身も2回の飛行で船長に仕えたし、若田飛行士などとも地上の業務で接していて、大変さ、仕事や人柄に興味を持ってみていた。私自身がなぜ選ばれたかは正直、分からないが、そろそろ若手ではないというのが実感。あまり認めたくないが、ベテランの域に到達した年になったのかな。新しい飛行士に、自分のときはこうだったと伝える立場になってきたと少し、感じていた」

続きを読む