築地市場(右)の度重なる移転延期の影響で、現在も未開通となっている環状2号線の築地大橋=10月27日、東京都中央区【拡大】
1日の利用者が3000人以上いる鉄道駅や空港、バスターミナルでは、エレベーターや点字ブロック、障害者対応トイレの設置などを進める。
鉄道の場合、全国の駅の約40%が対象で、15年度末で86%だった達成率を20年度末までに100%にする。
転落防止のためのホームドア設置駅も、16年度末の686から800に増やす。
駅やスーパー、病院などが集まる地区で国がバリアフリー化の重点に指定した道路計1700キロでは、歩道の拡幅、歩道橋へのエレベーター設置といった対策を20年度末までに完了させる。16年度末の達成率は88%となっている。
車いすのまま乗れる福祉タクシーは、全国での稼働数を15年度末の約1万5000台から、約2万8000台に増やす目標だ。コストが高いため、まずは東京都内で普及させ、順次地方に広げていく。
段差がなく乗り降りしやすい「ノンステップバス」の導入も進める。一般の乗り合いバスでの導入率は15年度末時点で50%にとどまるが、70%まで引き上げる。