環状2号線が懸案
最大の懸案は、臨海部と内陸部を結ぶ主要アクセス道路の環状2号線(全長約14キロ)だ。
2号線完成後、選手村-新国立競技場の所要時間は現在の25分から10分に短縮される予定だが、ルート上にある築地市場の度重なる移転延期の影響で、新橋-豊洲(3.4キロ)が未開通となっている。
大会組織委員会は18年度中に観客や選手の輸送計画を取りまとめる。広報担当者は「大会運営に支障が出ないよう、東京都は2号線整備に関する見通しを早く示してほしい」と話した。
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■全国でバリアフリー化も推進
東京五輪・パラリンピックを機に、お年寄りや体の不自由な人が快適な日常を過ごし、観光を楽しめる社会をつくるため、政府は2020年度末までの達成目標を定め全国で交通網のバリアフリー化を進めている。「誰もが自由に移動できる社会」をレガシー(遺産)の一つとしたい考えだ。