がん治療法に新たな道 バイオインダストリー大賞、本庶佑氏を表彰

大賞を受賞した京大高等研究院の本庶佑特別教授による記念講演=11日、横浜市西区のパシフィコ横浜
大賞を受賞した京大高等研究院の本庶佑特別教授による記念講演=11日、横浜市西区のパシフィコ横浜【拡大】

 バイオインダストリー協会は11日、今年で30周年を迎えるのを記念して創設した第1回バイオインダストリー大賞の表彰式と記念講演会を、パシフィコ横浜(横浜市西区)の「BioJapan2017」会場内で行った。大賞に輝いた京都大学高等研究院の本庶佑特別教授に賞状と賞牌、副賞300万円が贈られた。

 受賞業績は「PD-1阻害によるがん免疫治療法の開発」。同研究成果によって新型がん治療薬「オプジーボ」が生み出され、がん治療法に新たな道を開いたことが評価された。本庶氏は「命が救われた方から感謝されるのが一番うれしい。自分の人生には意味があったと感じる」と喜びを語った。

 パシフィコ横浜では「BioJapan」などとともに、厚生労働省が主催し、医療系ベンチャーの育成加速を目指す「ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット」(11~13日)も初開催され、会場は大学や研究機関、医薬品企業などの関係者でにぎわった。