「態度が横柄」「パソコンソフトが使えない」…定年後の再就職先で苦情受ける高齢者 (2/3ページ)

2017.4.28 09:37

勤続年数により素材が異なる大和ハウス工業の社章。左から勤続40年のプラチナ、同30年の金、同20年の銀、20年未満の一般的な合金のもの=25日、東京・飯田橋の大和ハウス工業東京本社(高橋裕子撮影)
勤続年数により素材が異なる大和ハウス工業の社章。左から勤続40年のプラチナ、同30年の金、同20年の銀、20年未満の一般的な合金のもの=25日、東京・飯田橋の大和ハウス工業東京本社(高橋裕子撮影)【拡大】

労働力、5人に1人が60歳以上

 総務省の労働力調査によると、平成27年の労働力人口は6598万人。このうち60歳以上が1296万人と19・6%を占め、その割合は昭和55年の9・3%の2倍以上に増加した。労働者の5人に1人が高齢者となる中、高齢者の戦力化は急務となっており、積極的に高齢者の戦力化を進める企業も少なくない

 住宅メーカー大手「大和ハウス工業」(大阪)では、平成25年、65歳定年制を導入。一部を除いて60歳で役職定年となり、新たな仕事に再配置される。

 再配置前に外部講師を招いて研修を行うが、同社人事部の菊岡大輔次長は、主なテーマを「『嫌われないシニアになれ』ということ」だと説明する。

 再配置先は「会社にとって重要で、シニアの持ち味が生きる仕事」(菊岡氏)。具体的には工事の安全管理を確認・指導したり、将来的に収益につながりそうな情報を収集したりする部隊などで、60~65歳でも昇格のチャンスがある。

 賞与には所属先や個人の成績が反映され、シニアのやる気を高めるとともに、気を抜けないシステムだ。また、能力や成果とは別に、長期間会社を支えたことを評価するため、永年勤続表彰を実施。さらに社章の素材がランクアップし、勤続20年で銀、同30年で金、同40年ではプラチナ製の社章が授与される。

過去の立場にこだわらない

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