警察庁は25日、車やバイクを運転中にスマートフォン向け人気ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」をしていたとして摘発したケースが配信開始の22日以降、全国で71件に上ると明らかにした。都道府県警が25日午前11時半までに警察庁に報告した。人身事故は4件、物損事故は32件だった。
警察庁によると、運転中の携帯電話の使用が原因の事故は、昨年1年間で1954件。そのうち通話ではなく、画面を見ていたケースは846件だった。担当者は「運転中に携帯を使うのは大変危険なのでやめてほしい」と話している。
この日、各地では交通違反の摘発や事故が相次いだほか、トラブルを心配してプレー禁止や警戒を呼び掛ける動きも広がった。
日本三大霊場の一つとして知られる青森県むつ市の恐山は「ゲームをするのにふさわしくない場所だ。岩場が多く危険でもある」(恐山菩提寺関係者)として、ポケモンGOの禁止を予定。北海道警は25日、札幌市中心部の大通公園で歩きスマホ事故などに注意喚起するビラを配った。
金沢市内の交差点では、20代の男性がポケモンGOをしながら軽乗用車を運転し、渋滞で止まっていたライトバンに追突。ライトバンの30代男性が軽いけがを負った。