山口組分裂で「拳銃の取引価格が急上昇」と暴力団関係者 抗争備え需要増 (1/3ページ)

2016.3.15 05:46

事始め式を終え、名古屋市の本家に戻る山口組の篠田建市組長=13日、JR新神戸駅

事始め式を終え、名古屋市の本家に戻る山口組の篠田建市組長=13日、JR新神戸駅【拡大】

 国内最大の指定暴力団山口組(神戸市)が分裂し、離脱グループが結成した神戸山口組(兵庫県淡路市)との間で発砲事件などが相次ぐ中、拳銃の密売価格が高騰していることが14日、複数の暴力団関係者の話で分かった。両団体が本格的な抗争に備えるため拳銃の需要が高まり、密売価格が高騰しているとみられる。警察庁が両団体について暴力団同士の抗争状態にあると認定してから同日で1週間。警察庁は「摘発強化で市民の安全確保を徹底する」と警戒を強めている。

 「昨夏の分裂前、拳銃は20万~30万円だった。しかし、分裂以降は70万~80万円が相場。実弾は1発1万円で取引されている」。暴力団関係者は水面下で行われている最近の拳銃の取引状況を説明する。

 別の暴力団関係者は「弾を多めに付けて3桁(100万円)で売れることもある」と打ち明ける。警察庁幹部は「拳銃の価格が値上がりしているとの情報は把握しており、懸念している」との認識を示す。

 暴力団関係者は「対立抗争に備え、とにかく今はどこの組織も拳銃を集めているため需要が高まり、分裂以降は値段が高騰している。6代目(山口組)側も神戸(山口組)側もかき集めている」と明かす。

昨年10月には長野県で山口組系組員が射殺されるなど、拳銃を使った事件も相次いでいる

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。