ビッグデータ用いたシステム毒性学 加熱式たばこ「iQOS」開発に寄与 (1/4ページ)

2015.10.9 15:35

パネルディスカッションで発言者の意見に耳を傾けるマニュエル・C・パイチュ博士

パネルディスカッションで発言者の意見に耳を傾けるマニュエル・C・パイチュ博士【拡大】

  • 「iQOS」を手にするマニュエル・C・パイチュ博士

 京都市内で開催された「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」の第12回年次総会で、ビッグデータをテーマとしたパネルディスカッションが行われ、フィリップモリスインターナショナルのチーフサイエンティフィックオフィサーを務めるマニュエル・C・パイチュ博士がシステム毒性学における健康リスク評価についてプレゼンテーションを行った。

STSフォーラムでディスカッション

 パネルディスカッションは、解析ツールが出てきたことで、実験結果など大量のデータが扱えるようになり、様々な科学分野が革命的に発展する可能性が出てきたことを踏まえて行われた。

 ディスカッションでは、正しくデータ管理すること、データの質の確保すること、データに的確な注釈を付けることと、他の研究者もアクセスできるようにすることなどが問題点として挙げられた。

 また、将来の実験や解析のためにコストがかかるデータを共有し、さらに第三者の目で確認・検証することが必要とし、1回の計算で結論を出したり、その結論を踏まえて前に進むことは危険で、特に公衆衛生の分野では慎重でなければならないとの意見が出た。

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