JTBは2日、今年のゴールデンウイーク(GW)の総旅行人数が推計で前年比2・9%増の2386万1千人となるとの見通しを発表した。現行の調査方式になった平成12年以来、最高となる。国内旅行の人数も3・0%増の2335万9千人と最高を見込む。緩やかな景気回復で旅行意欲が高まっているのに加え、3月開業の北陸新幹線の効果や、テーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の人気などが牽引している。
25日~5月5日に1泊以上の旅行に出かける人の動きを、アンケートや同社の販売状況などから調べた。総旅行人数や国内旅行人数が過去最高の一方で、海外旅行人数は円安の逆風や日並びの影響で長期の休暇が取りにくいため、0・4%減の50万2千人とした。
平均費用は国内旅行が4・1%増の3万5800円、海外旅行が5・4%増の26万3千円。同社のアンケートでは「旅行支出を増やしたい」との回答が前年より上昇しており、「大手企業を中心とした賃金上昇の動きから、旅行への支出は意欲的」としている。
今年のGWは前半が飛び石連休となるため、後半に旅行が集中。出発日のピークは国内旅行が5月2、3日で、海外旅行が4月29日と5月1日とみている。