フードコンサルタントの白根智彦氏は「喫煙者に好意を持たない人も多かったが」と断ったうえで「店内の電源でPCを使って喫煙しながら仕事をこなす営業マンは、ファストフード店にとって重要な顧客層」と話す。
マクドナルドの全店禁煙については「たばこを吸うにもお金がかかる都市部の喫煙マーケットでは、安く手軽に利用でき重宝されてきた」と営業面における影響を示唆。調査結果では「最もよく飲食するファストフード店」としてマクドナルドを挙げる回答者は63.0%に上った。
愛煙家の反応はどうだろうか。喫煙文化研究会の山森貴司事務局長は「全面禁煙という決定は喫煙者は来ていただかなくて結構という消費者軽視の企業風土を表しているように思う。罪人のように扱われるのはつらい」と嘆息する。「小中高校の多い場所に店があった場合は致し方ないかもしれません。その場合はたばこの吸える喫茶店に行きます」とも。