中国・上海の食品加工会社「上海福喜食品」が使用期限切れの鶏肉を使用していた問題で、日本マクドナルドは25日、中国製チキン商品の販売を同日付で全面的に中止すると発表した。上海福喜の取り扱い中止を決めていたが、消費者の中国製鶏肉に対する不安が高まっているとし、上海福喜以外の中国の2社との取引も中止し、鶏肉全量をタイ製に切り替える。
マクドナルドで、中国製鶏肉を使用していたメニューは「チキンマックナゲット」「チキンクリスプ」など8種類。店舗によっては、特定のメニューで中国製のみを扱っているケースもある。その場合は、タイ製の鶏肉が届くまで販売を休止する。
昨年1~12月の同社の鶏肉取り扱いは約4万5000トン。このうち中国製が38%、残り62%がタイ製。中国製をやめることに伴い、タイの取引先2社に増産や供給拡大を要請している。マクドナルドや各店舗で在庫となっている中国製の鶏肉は廃棄処分するもようだ。