変形ロボ投入、秋にもデブリ初確認 福島第1、「廃炉作業、円滑に」 (1/2ページ)

2014.5.8 09:25

 政府や東京電力が、福島第1原発事故で溶け落ちた燃料(デブリ)を直接確認するための作業を早ければ今秋にも実施することが7日、分かった。高線量のため作業は、直径約10センチの格納容器の貫通部を通して、自在に変形するロボットを投入して調べる。デブリの取り出しは廃炉の最難関の作業だが、直接デブリを確認できておらず、政府は位置などを把握することで、30~40年かかるとされる廃炉作業の加速化を目指す。

 ロボを開発したのは日立製作所などで、国際廃炉研究開発機構(IRID)の研究として検証作業を進めている。IRIDの伊藤滋宏(しげひろ)総務部長は「まずデブリの位置を把握し、廃炉作業が円滑に進むことを期待したい」と説明する。

 炉心溶融(メルトダウン)は1~3号機で起きた。当初は1号機に直径55センチの貫通部があり、内部へ小型のロボを投入できると見込んでいたが、周囲は放射線量が高く、ロボを運ぶ作業員すら近づけず、別の貫通部へと狙いを変えた。

 ただこの貫通部は10センチと狭く、蛇状にして貫通部をくぐらせ、格納容器内で約30センチ程度に広がるロボ(重量約7・5キロ)を活用。夏までに機能の実証試験を終えるが、IRIDなどは原子炉内部に投入が可能との判断を固めた。試験通りに進めば、初めてデブリの映像撮影に成功する。

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