ソフトバンクロボティックス広報も「今回の件とアカデミアの件はまったく別の話だ」と話し、ペッパーをめぐる騒動がアカデミア受講生としての林氏の今後の立場に影響することはないとの認識を示した。
とはいえ、これまで良好だったとされる両社、そして孫氏と“愛弟子”の関係に今回の騒動でひびが入らないか、はたまたIT業界も市場も注目している孫氏の後継者選びに影響はないのかと、誰もが気をもむところ。またさらに問題をややこしくさせているのは、当事者だけでなく、ペッパーの開発者をめぐり、好むと好まざるにかかわらず、われわれメディアの認識や報道のあり方も問われてしまった点だろう。
孫氏と林氏はそれぞれ、この記事の掲載時点で表立ったコメントは控えている。複雑な様相を呈する騒動は今後も尾を引くのか、それとも強い絆で結ばれた師弟として和解し、雨降って地固まるのか。行く末が気がかりだ。(SankeiBiz 柿内公輔)