神戸製鋼による不正は当初のアルミ・銅製品から鋼線や特殊鋼にも拡大しており、不正な製品の納入先も延べ約500社に膨れ上がっている。今後の調査次第では、納入先がさらに拡大する恐れもある。
業績への影響はまだ見通せないが、神戸製鋼の品質保証担当者自身が検査データを改竄しているケースも確認された。市場の不信感は大きく、神戸製鋼株は問題発覚後、売り注文が殺到。16日の終値は827円と発表前の6日に比べて4割程度下落した。
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日立製作所は16日、神戸製鋼所のデータ改竄問題で、日立製の鉄道車両に部品交換の必要が生じた場合、費用を神戸製鋼に請求することを検討すると明らかにした。