壁を照らす赤い頭蓋骨のような光に触れると、光は上に跳ね上がって音を出す。花や星といった模様が降りてくる画面もあって、ここでも触れることによって様々な光や音が発生する。体験者が競い合うように光に触れて音を奏でていくことで、誰もがミュージシャンになったような気分を味わえる。チームラボ代表の猪子寿之氏は、「アートは美術館のようなところでひとり静かに観ていくのが普通。もっと躍りながら身体そのものでアートを知覚して欲しいと思ってやっている」と話して、積極的な体験への参加を呼びかけた。
光る大きなバルーンが何個も会場内へと入って来るタイトルでは、参加者は手でバルーンを跳ね上げ、会場内を行き来させて楽しむ。その際にバルーンは同じ色になったり、位置によって違う色を灯したりといった具合に変化を見せる。バルーンがどこにあるかを検知して色を変える仕掛けが背後で動いている。センサー技術を駆使し、光や音を操るアート作品を作り続けてきたチームラボらしいタイトルだ。
「チームラボジャングル」の隣の会場では「学ぶ! 未来の遊園地」も展開中。自分で色を塗った動物たちが、スキャニングされた上でデコボコとした場に映し出され、動き回る「山と谷/Graffiti Nature -Mountains and Valleys」、映し出される甲骨文字にタッチすると、それが表す動物などが出現してスクリーンを動き回る「まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり/Story of the Time When Gods were Everywhere」なども展示。インタラクティブアートでありながら、遊べる要素を持った作品に子供も大人もつい夢中になって挑んでしまう。