同期の海外販売全体でも、現代自が9.3%減の185万3559台で、起亜自も9.9%減の106万4381台と落ち込んでいる。
おひざ元の国内販売も低迷している。上半期は現代自が1.8%減の34万4783台で、起亜自も7.6%減の25万5843台。国内と海外を合わせると、現代自が8.2%減の219万8342台、起亜自が9.4%減の132万224台となった。
中央日報によると、韓国は05年から11年間にわたり一度も完成車生産国順位で「トップ5」の座を明け渡したことはなかったが、昨年は422万8536台で6位となり、448万8965台のインドに追い越された。
今年上半期は状況がさらに悪化しており、7位のメキシコにいつ抜かれてもおかしくないというほどの惨状だ。
韓国内の専門家は競争力低下の原因として、日本車やドイツ車などと比べた「ブランド戦略の失敗」を挙げている。例えば、日本のマツダは「操作が便利」、ドイツのフォルクスワーゲンは「燃費が良い」といったブランドイメージが確立されているが、韓国車の強みとされたコスト面の優位性は中国車の台頭で失われつつあるとしている。
また、米国市場で人気のスポーツ用多目的車(SUV)やピックアップトラックなどのモデル拡充が出遅れたことなども専門家らは問題視している。
現代自にとっては、もはや悪い意味での“お家芸”ともいえる労使対立も頭の痛い問題だ。