韓国・ヒュンダイが「自壊」危機 “お得意様”中国で販売半減… 6年連続でスト実施も (1/4ページ)

現代自動車は国内外で販売の不振が続いている(AP)
現代自動車は国内外で販売の不振が続いている(AP)【拡大】

  • 米国に輸出される現代車(AP)
  • 韓国内の工場で組み立てられる現代自動車のセダン(ロイター)
  • 現代自動車は国内外で販売の不振が続いている(ロイター)

 韓国の自動車最大手、現代(ヒュンダイ)自動車の成長に急ブレーキがかかっている。最重要市場の中国で傘下の起亜自動車と合わせたグループ販売台数が今年上半期(1~6月)に前年同期からほぼ半減。米国や国内市場の不振も続いている。中国販売の急減は、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備に対する中国側の報復措置の影響と、現代自は説明しているが、現代車自体の競争力の低下を指摘する見方も浮上。八方ふさがりの現状にもかかわらず、現代自の労働組合は6年連続のスト実施を決めており、サムスン電子とともに韓国の製造業を代表するガリバー企業は「自壊」の危機にひんしている。

 「未来の成長地域として浮上する重慶市に、環境にやさしい最先端のスマート工場が建設された。中国の消費者のために高品質の新車を生産する」

 現代自の鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長は19日、中国重慶市で開かれた同社の重慶工場の完成記念式典でこうアピールした。

 同工場は現代自にとって中国で5番目の生産拠点となり、来月から稼働する。年間生産台数は約30万台で、今年は小型車を中心に生産する予定という。韓国経済新聞などが報じた。

 式典には重慶市の関係者なども参加。聯合ニュースによると、鄭副会長の今回の訪中には、中国内の現代自をめぐる雰囲気を直接探るとともに、中国当局関係者に販売回復への協力を求める狙いもあったようだ。

 中国市場の現状に対する同社の危機感は強い。現代自は先月、対策づくりのために150人規模のタスクフォース(特別)チームを立ち上げた。

「THAAD問題というより、韓国メーカーの競争力低下」

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