スタバが今年6月から販売している期間限定商品「チョコレート ケーキ トップ フラペチーノ withコーヒーショット」(トールサイズで670円)は、ミルクを低脂肪や無脂肪に変えても500キロカロリーを超えてしまう。ドトールの「ミルクレープ」(360円)なら260キロカロリーだ。
「意識高い系」への嫌悪感
スターバックスは15年5月の鳥取県進出により、国内の全47都道府県に店舗があるようになった。1号店を東京・銀座の松屋通り店(スタバマニアの間で「銀松」と呼ばれた店)に開業して以来、全国に1100店を超えたスタバはカフェの代名詞となった。
スタバが全国展開を拡大していた当時、筆者はスタバが「憧れの存在」から「日常生活の一部」になりつつあると感じた。案の定、現在は利用客の目線も、憧れという“下から目線”ではなく、クールな“横から目線”に変わった。20代後半の女性(メーカー勤務)は、こんな意見だった。
「私はスタバも行くけど、基本的にタリーズ派。近くに2店舗あったらタリーズを選びます。理由の1つは、タリーズのドリンクが好きなことで、もう1つの理由は『スタバにいる、おしゃれな自分が好き』とファッション意識で考えている人が多いように見えるから。同じくくりにされたくないという心理もあります」
いわゆる“意識高い系”への嫌悪感だが、「一時期に比べて、先のとがった靴を履いてマックブックをカタカタ打つ客は減ったのではないか」(50代の男性編集者)という意見もある。いずれにせよ、一度そうしたイメージがつくと、しばらくそう思われるのだろう。