競争激化するコンビニ惣菜、今度は「焼き鳥戦争」 ファミマ新商品は2億本売れるか (3/3ページ)

2017.6.11 13:06

新商品の「焼き鳥」と看板商品の「ファミチキ」を積極的に売り出す。左はファミリーマートの澤田貴司社長、右は新キャラクターの「ファミチキ先輩」
新商品の「焼き鳥」と看板商品の「ファミチキ」を積極的に売り出す。左はファミリーマートの澤田貴司社長、右は新キャラクターの「ファミチキ先輩」【拡大】

  • 「ファミ横商店街」
  • 中食市場は成長中
  • ファミリーマートの新たなマーケティング戦略

 「ホットスナックの売り場は随時強化していき、てんぷらなども企画中。今後もSランク商品をきっちり作り、お客さまに伝えるべく、全社全チームで展開していく。総菜以外では、フラッペは非常にいい商品。もっと強化していきたいと考えている」(澤田社長)

「ファミチキ先輩」CMシリーズ、値引きキャンペーン減

 広告や販促についても方針を変更する。

 これまでは、新商品や季節商品訴求型のテレビCMを放送していたファミリーマート。しかし、「広告が同質化している。ファミリーマートの特徴を出し、記憶に残るCMづくりをしたい」との課題意識があったという。

 そこで新CMはストーリー仕立てに。「29歳独身、ファミリーマートでバイト中」という設定でファミチキを擬人化した新キャラクター「ファミチキ先輩」の働く日々や日常を描いたシリーズを展開する。CMには実際にファミリーマートで働くスタッフも登場する。CM投下量は前年比約2倍を予定し、ブランド力向上を狙う。今後は同じシリーズの中で、新商品訴求やローカルCMの展開も検討中だ。

 また販促も、値引きを中心としたキャンペーンから、企画性を重視する。5月に発売した「黒幕引き丼」は、ファミチキ生みの親、上田準二元会長の引退に伴った企画。「デジタル×クリエイティブで、SNSなども活用しながら、面白い形で商品を世の中に生み出したい」という。

 これまでのキャンペーンは、取り付けなければならない販促物が大量に出ることにより、店舗の大きな負担になっていたという。キャンペーンを効果が高いものに絞り、販促物を減らすことで、現場の負担減にもつながると見込む。

 「労働力不足はコンビニ業界だけではなく社会全体の課題。オペレーションの簡素化とキャンペーン減で、現場の負担を半分にしたい。キャンペーンの数は具体的には言えないが、今期中には半分にしたい」(澤田社長)

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