この超歌舞伎を技術面でサポートしたNTTは、ニコニコ超会議2017にも、「NTT超未来研究所 episode4」というブースを出展して、最新の技術をエンターテインメント風にして見せていた。そのひとつが「すごい立体映像を投映してみる」技術。前から13台、後から13台のプロジェクターで平面のディスプレイに映像を立体的に投映するもので、前に立った人が左右に移動すると、投映されている人物の見える角度が変化する。
ステージなどで正面以外の場所から見た場合、生身の役者は顔の側面が見えても、平面に投映されたキャラクターはそうは見えない。この技術なら、CGのキャラクターにも生身のような立体感を与えられる。超歌舞伎で使われたKirari!と組み合わせれば、より臨場感のある中継も可能になりそうだ。
生身ではないが、実在しているようなキャラクターたちが歌って躍るライブエンターテインメントには、ユークス(堺市堺区)が手掛けるAR perfomersがある。シンジ、レイジとダイヤによるレベルクロス、レオンといったCGによって描写されたキャラクターたちがスクリーンに投映される形で登場し、歌や踊りといったパフォーマンスを繰り広げる。