同社広報室の川中睦(むつみ)室長は「インパクトのある商品開発を行わないと売り上げは伸びない」とみている。
一般的な照明とは別に期待されているのが、植物栽培用だ。富士経済によると、国内市場はまだ10億円(27年)と小さいものの、42年には15倍以上に拡大する見通しだ。
京セラは27年10月から、植物工場用を販売している。同社は店舗向けなども展開しているが「植物用がLED事業の牽引(けんいん)役になる」と期待する。
自動車のヘッドライトも有望視されている。世界的に新車販売は好調で、当面は需要の伸びが期待される。パナソニックは、LEDを主力製品に使う欧州の自動車用ライト大手、ZKWグループ(オーストリア)の買収を検討。同事業への本格参入を狙っている。
LED照明を活用した新規事業は今後も広がりを見せそうだ。