20年に退職した元半導体技術者の駒崎伸之さん(69)は、社員寮で暮らし、東証1部復帰後は社長を退く意向を示す戴社長のポリシーに好感を持っているといい「経営方針は明確で、声に力があった。社員もついていくと思う」と高く評価する。
別のOBは「なぜマスコミは外資だと技術流出と書くの? 外資でもいいじゃないか。シャープでも東芝でも産業革新機構が出てくるのはおかしい」と持論を展開。居合わせた現役幹部も「外資でもいいと、OBが言うのは意外…」と驚く。
これまで社友会で現役社長が出席したのは、「液晶のシャープ」で一時代を築いた町田勝彦氏のみだったという。就任後半年間で通期の営業黒字転換のめどをつけた戴社長だが、まさに再建は今年度が正念場。OBも巻き込み、社内の士気向上を図りたいところだ。