武田薬品工業は13日、長谷川閑史(やすちか)会長(70)が6月開催予定の定時株主総会後に退任することを発表した。同社の要請で相談役に就任予定で、会長職は当面、設けない方針。
長谷川氏は平成15年に社長就任。在任中に米バイオ医薬品メーカーのミレニアム、スイスの製薬大手ナイコメッドの大型買収を行い、同社のグローバル化を牽引(けんいん)した。26年に会長兼最高経営責任者(CEO)に就いて、同社初の外国人社長であるクリストフ・ウェバー氏を後任に据え、翌年にはCEO職もウェバー氏に移した。
また、長谷川氏は23年度から26年度にかけて経済同友会代表幹事も務めた。