■2万3000台
セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン銀行と、インターネット銀行のじぶん銀行は23日、スマートフォンだけでATM(現金自動預払機)が利用できるサービスを始めると発表した。キャッシュカード不要のATMサービスの全国展開は初とみられる。イオン銀行が指紋認証によるATM利用を実証実験したほか、ヤフーや楽天、LINE(ライン)といったIT大手も、個人間の送金が簡単にできるサービスを実施。ITを活用した金融サービス「フィンテック」の活用例が増えてきた。
コンビニの「セブン-イレブン」などに設置されたセブン銀のATM約2万3000台が、週明け27日の午前10時からスマホだけで利用できるようになる。じぶん銀のアプリをスマホにダウンロードして使う。出金の場合はスマホで金額を入力した後、ATMの画面に映し出されたQRコードを撮影して送信。口座の暗証番号などを入力して、お金を引き出す。
セブン銀の二子石謙輔社長は「新しい金融サービスのプラットフォームになる」と今後のサービス拡充を示唆した。