低価格居酒屋が消費者に受け入れられており、ワタミも上期に和民など32店舗をみちのく清流若鶏唐揚げを提供するミライザカに、わたみん家など44店舗をタレの焼き鳥・串揚げの鳥メロに業態転換させた。
その結果、ミライザカは転換全店累計売上高が前年同期比33.3%増、鳥メロは45.1%増を記録した。今年度は和民やわたみん家の100店舗を新業態に転換する。清水社長は「ミライザカと鳥メロの業績が好調で、そちらに注力する」と述べており、来年度以降も新業態を増やす方針だ。
また、和民やわたみん家も、これまでの高価格路線を見直した効果で上期累計客数は前年比0.5%増とプラスで復調傾向にある。同社では12月の忘年会シーズンの客足が順調に推移すれば、17年3月期連結の営業損益は1億円の黒字に転じると予想する。
ワタミの業績回復について、一部の経済ニュース番組が「ワタミ隠し」の影響が大きいと報じた。新業態の屋号にワタミという文字がないため、ワタミグループと知らずにお客さんが入っていると伝えた。