ホテル運営の星野リゾートは20日、オフィス街の東京・大手町に旅館「星のや東京」を開業。靴を脱いでくつろいでもらおうと館内は玄関を入ってすぐから畳敷きに。温泉に入浴できるなどして和の雰囲気にこだわった。国内外からの観光客やビジネス客を見込む。
地上17階、地下2階で客室数は84。部屋は2人用と3人用があり1泊1室7万8千円からとした。10万円を超える部屋もある。17階の浴場には地下1500メートルからくみ上げた温泉を使った露天風呂を設置した。各階のラウンジでは日本酒などを用意。訪日客に対応するため英語や中国語を話すスタッフも配置した。
星野佳路代表は「日本旅館を世界に発信するための拠点にする。成功すれば海外に持って行く」と述べた。星野リゾートは大手町の他、軽井沢(長野県)など国内4カ所で「星のや」ブランドの旅館を展開。インドネシアのバリ島でも11月に開業する予定だ。