大手電力10社は28日、12月の電気料金を発表した。火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)などの輸入価格が上昇したため、11月と比べ6社が値上げする。大手都市ガス4社も全社がガス料金を値上げする。
電気料金を標準的な家庭でみると、値上げ幅が最大なのは東京電力の36円で、月額料金は6128円となる。中部電力は34円、東北電力と関西電力は18円、九州電力は12円、中国電力は5円、それぞれ値上げする。
一方、原油価格の下落により、北海道電力は13円、沖縄電力は8円、四国電力は5円、北陸電力は2円、それぞれ値下げする。
ガス料金は、大阪ガスが37円値上げし、月額料金は5241円となる。東邦ガスは35円、東京ガスは34円、西部ガスは24円値上げする。
電気とガスの料金は、原油やLNG、石炭の価格変動に応じて毎月見直しており、12月の料金は7~9月の平均価格を基に算定した。