ウエアラブルからの情報は電界を通じてその先にあるLEDに届き、点灯・消灯のほか赤、白など色の変更も指示する。まさに体を使った「人体通信」だ。
パナの担当者は「この技術を用いれば家庭のどんな家電も触れるだけで操作が可能になる」と胸を張る。
例えば、認証IDを用いて開閉する電子錠。ウエアラブルから錠の認証ID情報を流し、手でドアノブに触れるだけで認証IDを電子錠で認識させれば、もう物理的なカギは持ち歩かなくてよくなるだろう。
どんな家電も「操作は触れるだけ」
同様に、テレビのチャンネル▽オーディオのスピーカー▽照明-なども「家電の操作はタッチだけ」。家電一つ一つに付くリモコンはもう不要という未来図が浮かび上がる。
機器を装着した人と人同士で手をつなげば電子的に情報交換もできる。「例えば名刺データの交換も手をつなぐだけでOK」(担当者)という。ウエアラブルをインターネットに接続するだけで情報量は格段に増すから、IoT時代を見据えた技術というわけだ。