差別化で進化する自販機 ダンス、方言、外国語対応…工夫こらして囲い込み (3/4ページ)

人気アーティストとダンスで共演できる江崎グリコの自動販売機=大阪市阿倍野区のあべのキューズモール
人気アーティストとダンスで共演できる江崎グリコの自動販売機=大阪市阿倍野区のあべのキューズモール【拡大】

  • 人気アーティストとダンスで共演できる江崎グリコの自動販売機=大阪市阿倍野区のあべのキューズモール
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  • 商品購入後にスマートフォンをかざすとポイントがたまるダイドードリンコの自動販売機

 平成12年から「おしゃべり機能」を備えた自販機を投入。この自販機はお金を投入すると「温かい飲み物はいかがですか」や、商品選択ボタンを押すと「おつりをお忘れなく」などと言葉で“おもてなし”をする。

 15年からは「釣り銭忘れんといてや」などと関西弁を話す自販機を導入。18年からは津軽弁や博多弁なども取り入れ多様化させた。今年4月には北海道弁を話す自販機を設置し計16方言を網羅。「方言による日本列島縦断が完了した」(ダイドー担当者)という。

 さらに今年からは急増する訪日外国人の購買意欲にも対応するため、日本語のほか、英語と中国語、韓国語を選べる自販機も設置している。ダイドーは「自販機は日本文化そのもので外国人観光客に人気。自販機で商品を買うことを楽しみに日本に来る人も多い」とする。

 ダイドーはまた、今年4月から飲料を購入するごとにポイントがたまるサービスを始めた。対応自販機は現在は東京と大阪のみの展開だが、今年度中に都市部を中心に2万台まで拡大。平成30年度までに全国で15万台まで増やす予定という。

専用のアプリをダウンロードしたスマホを自販機にかざすと…