飲料大手がスマートフォンと連動させた自動販売機を増やしている。各社は無料通信アプリ「LINE(ライン)」と絡めたサービスや飲料が当たるキャンペーンなどを展開してアピール。スマホの専用アプリを活用した特典を用意し、消費者の囲い込みに懸命だ。
ダイドードリンコは飲料を買ってたまったポイントを交換し、「スタンプ」などLINEの有料アイテムの購入に充てられるサービスを今月開始。2016年度中にスマホ対応の自販機がある東京、神奈川、愛知、大阪の各都府県を中心に実施し、19年初めまでに全国の約15万台に広げる。
ダイドーは飲料の売り上げの8割以上が自販機。担当者は「コンビニやドラッグストアに客が流れやすく、対策が必要だ」と危機感を口にする。