東京電力ホールディングス傘下の東京電力エナジーパートナーは31日、平成29年4月の都市ガス小売り全面自由化に向け、経済産業相へガス小売り事業の登録申請をしたと発表した。申請したのは関西電力に次いで2社目。今後、家庭向けのガス販売に参入するかどうかを決める。
火力発電の燃料に使われる液化天然ガス(LNG)について、東電は27年度に約2300万トンを調達しており、国内最大規模だという。すでに工場向けなどにガスを販売しており、27年度のガス販売量は約134万トンだった。東電はガス販売量を、10年後に約100万トン増やすことを目指す。
今年4月の電力小売りの全面自由化により、大手電力各社はガス会社などに顧客を奪われている。家庭向けのガス小売りへの参入で、大手電力は電気とガスのセット販売などを進める考えだ。