スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の日本での配信開始から22日で1カ月がたつ。米国などに続いて国内でもブームとなり、ダウンロード数のギネス世界記録を打ち立てた。運転中に遊んだことによる摘発など、当初から懸念されたトラブルも起きたが、運営側は対応を強化しており、大事故などにはつながっていない。ゲームに関心のなかった利用者も引きつけた“怪物級”の人気を維持し、深めていけるかが今後の焦点だ。
英ギネス・ワールド・レコーズは、配信開始後最初の1カ月でのダウンロード数など5項目で記録を認めた。アプリ情報サービスのアップアニーによると、8月中旬までに日本で2000万、世界で1億4000万もダウンロードされたという。
経済効果も注目された。ポケモンGOは衛星利用測位システム(GPS)を使って実際の場所をゲーム上のアイテム(道具)が得られるなどの拠点に設定するが、国内では日本マクドナルドの約2900店舗をこれらに定めた。7月の既存店売上高は前年同月比で3割近く増えた。第2弾として、運営会社の米ナイアンティックがTOHOシネマズと連携し、運営する映画館を拠点に設定する。