≪企業NOW≫
■食と地産地消の文化を未来に
赤穂化成は、和食や地産地消など食文化の継承にも力を入れている。
今年5月、関連会社の天塩(東京都新宿区)が、兵庫県赤穂市の赤穂化成本社内に、和食文化や伝統的な食文化、地産地消を未来に発信するスペース「天塩スタジオ 赤穂」を開設した。
赤穂化成と天塩を中心としたAKOグループは、海からの恵みをベースに海洋深層水や苦汁(にがり)、塩などを製造・販売。これまで培ってきた「海洋科学の開発技術」を基に新事業の展開を進めており、「新しい海洋文化」の創造をすることで広く社会に貢献することを目指している。天塩スタジオの設立も、こうした文化創造の一環だ。
スタジオ面積は135平方メートル、収容人数は最大40席。スタジオ内は、無垢(むく)の木材を多用しており、赤穂に伝わる差塩(さしじお)製法で作られる「赤穂の天塩」や「海洋深層水」を活用した料理教室を開催する。また、素材にこだわった塩づくり、みそづくり、豆腐づくりの体験教室や食育セミナーなども行う。キッチンのレンタルスペースとしても利用可能。営業時間は午前9時~午後5時(定休日は土、日、祝日)。
天塩スタジオは東京都新宿区の赤穂化成東京支店内にもあり、料理教室や体験セミナーなどを定期的に行っている。
◇
■赤穂化成
【設立】1971年11月25日
【本社】兵庫県赤穂市坂越329
【資本金】3000万円
【従業員数】200人