「ごきぶりホイホイ」などで知られるアース製薬と、「正露丸」の大幸薬品は6日、資本業務提携することで基本合意したと発表した。各種商品の開発や製品化を共同で行うためで、アースが大幸の株式5.78%を取得する。
今回の提携で、大幸が除菌・殺菌商品の「クレベリン」などで展開している二酸化塩素の技術を、空間除菌や蚊などの虫除けの分野で事業化を進める。「ジカ熱」など、蚊などが媒介するウイルス感染症の流行が懸念される中で、感染症対策分野の需要がさらに拡大するとみて、マーケティングや商品化を共同で行う。
株式は大幸が保有する自社株をアースに売却する。売却株価は決定していないが、6日の大幸株の終値を基準にすると12億3000万円となる。