セブン&アイ・ホールディングスは26日の株主総会で新社長に昇格する井阪隆一氏(58)らを取締役に選任する議案が承認され、新たな経営体制が発足する見通しだ。カリスマ経営者といわれた会長兼最高経営責任者(CEO)の鈴木敏文氏(83)が退き、24年ぶりの経営トップの交代となる。
新体制では常務執行役員最高管理責任者(CAO)の後藤克弘氏(62)が新設の副社長に就き、井阪、後藤両氏を軸とした集団指導体制でグループをまとめる。
社長兼最高執行責任者(COO)の村田紀敏氏(72)は退任。
井阪氏は中核子会社セブン-イレブン・ジャパンを社長兼最高経営責任者(CEO)として好業績に導いてきた。グループ運営の手腕は未知数とされるが、イトーヨーカ堂やそごう・西武などの立て直しが急務となる。