NTTが13日に発表した平成28年3月期連結決算は、売上高に相当する営業収益が前期比4.0%増の11兆5409億円、営業利益は24.3%増の1兆3481億円、最終利益は42.4%増の7377億円と増収増益だった。営業収益と最終利益は過去最高で、営業利益は8年ぶりに1兆3千億円台にのせ、リーマン・ショック後で最高だった。
営業収益の増加には、NTTコミュニケーションズが行っているデータセンターなど、海外事業で約3千億円伸ばしたことが寄与。営業利益はNTTドコモが22.5%増の7830億円と回復し、光回線の契約増が顕著だったNTT東日本も2期連続の最高益と、全体を押し上げた。
こうした好業績を請け、NTTは30年3月期の中期財務目標を一部見直した。350円以上としていたEPS(1株当たり利益)を400円以上に引き上げると共に、27年3月期と比較したコスト削減額を6千億円以上から8千億円以上に拡大した。
29年3月期の連結業績予想は、売上高が0.8%減の11兆4500億円、営業利益は6.1%増の1兆4300億円、最終利益が1.7%増の7500億円を見込む。現時点では減収予想だが、基本合意したNTTデータによる米デルのITサービス部門買収の影響は考慮しておらず、手続きが完了すれば増収となる可能性が高い。ドコモの業績回復が続くことなどで、営業利益は増益の見通し。NTTの鵜浦博夫社長は13日の決算会見で「グローバルでの事業展開を加速させる」と強調した。