富士フイルムは7日、小型・軽量化を図りながら、高画質な診断結果を出せるタブレット型の超音波画像診断装置「SonoSite iViz(ソノサイト アイビズ)」を5月20日に発売すると発表した。
同社は、東芝の医療機器子会社、東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の争奪戦でキヤノンに敗れたが、年5%の成長が見込める携帯型の超音波画像診断装置市場の世界シェアは2位。新製品の投入でトップの米ゼネラル・エレクトリック(GE)を追い上げたい考えだ。
新製品はバッテリー式で手軽に持ち運べるため、訪問診断などさまざまな用途で活用できるという。本体は7インチの液晶画面を搭載。約520グラムの軽量化を実現し、白衣のポケットに入れて持ち運べる。片手で持ちながら画面を親指で操作し、心臓や血流など診断部位を140万画素の高精細画像で観察できる。
子会社の富士フイルムメディカルが販売する。標準価格は530万円(税別)で、初年度は国内外で1000台の販売を目指す。